[太平記](大塔宮(おおとうのみや)/三つの唐櫃(とうひつ) )[面白い物語]その4【う山TV】

[太平記](大塔宮(おおとうのみや)/三つの唐櫃(とうひつ))[面白い物語]その4【う山TV】
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【算数合格トラの巻】
【算太・数子の算数教室】(R)
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(o^-‘)b 今回は【太平記】の、
「大塔宮(おおとうのみや)」の危機一髪のお話しです☆

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【面白い物語】シリーズ
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[面白い物語]その4[太平記]
(大塔宮(おおとうのみや)/三つの唐櫃(とうひつ))
https://youtu.be/Ed4z5qnUZso

[面白い物語]その3[平家物語](祇園精舎)
https://youtu.be/A-c6-a8BiE4

[面白い物語]その2[魏志倭人伝](鯨面・文身)
https://youtu.be/I20x_9rXUIs

[面白い物語]その1[大鏡・菅原道真・左大臣時平]
https://youtu.be/raXLfaUA1tw

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[太平記]
【大塔宮(おおとうのみや)/三つの唐櫃(とうひつ)】


さらばよし自害せんと思召して、
既に推膚脱せ給ひたりけるが、
事叶はざらん期に臨んで、
腹を切らん事は最可安。
若しやと隠れて
見ばやと思召し返して、
仏殿の方を御覧ずるに、
人の読み懸けて置たる
大般若の唐櫃三つあり。

二つの櫃(ひつ)は未だ蓋を開けず、
一つの櫃(ひつ)は御経を
半ばすぎ取り出だして
蓋をもせざりけり。
此の蓋を開けたる櫃(ひつ)の中へ、
御身を縮めて臥させ給ひ、
其の上に御経を引きかづきて、
隠形の呪を
御心の中に唱へてぞおはしける。

若し捜し出だされば、
やがて突き立てんと思し召して、
氷の如くなる刀を抜いて、
御腹に差し当てて、
兵(つはもの)、「此にこそ。」
と云はんずる一言を
待せ給ひける御心の中、
推し量るも尚浅かるべし。

去る程に兵
仏殿に乱れ入って、
仏壇の下、天井の上迄も
残る所なく捜しけるが、
余りに求めかねて、
「是体の物こそ怪しけれ。
あの大般若の櫃(ひつ)を開けてみよ」
とて、蓋したる櫃二つを開いて、
御経を取り出だし、
底を翻して見けれどもおはせず。

蓋開きたる櫃は見るまでも無しとて、
兵、皆、寺中を出で去りぬ。
宮は不思議の御命を継がせ給ひ、
夢に道行心地して、
猶櫃(ひつ)の中に座しけるが、
若し兵(つはもの)又立帰り、
委(くは)しく捜す事もや有らんずらんと
御思案有つて、
やがて前(さき)に
兵の捜し見たりつる櫃(ひつ)に、
入り替はらせ給ひてぞ座(おは)しける。

案の如く兵共(つはものども)又仏殿に立帰り、
「前(さき)に蓋の開きたるを見ざりつるが無覚束(おぼつかなし)。」
とて、御経を皆、打ち移して見けるが、
からからと打笑うて、
「大般若の櫃の中を能々(よくよく)捜したれば、
大塔宮はいらせ給はで、
大唐の玄弉三蔵こそ坐(おは)しけれ。」
と戯(たはぶ)れければ、
兵(つはもの)、皆、一同に
笑うて門外へぞ出でにける。
是、偏(ひと)へに摩利支天の冥応、
又は十六善神の
擁護に依る命也と、
信心肝に銘じ、感涙御袖を湿(うるほ)せり。

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